クモ然草

最初は鬱憤書き綴るだけだった。途中で飽きた。じゃあこれからはひたすら雑記にしよう。そんなクモさんのクモさんによる誰かのための怪文書版徒然草

団長、仕事辞めて失踪したってよ。

このブログで初めて私を知った方は初めまして、騎空団の団員とかすでに私のことを知っている人はどうも、某騎空団長もやっている男、ムラクモです。

こうしてブログを始めたわけなんですけど、多分私のことを知っている方、特にリアルの付き合いもある人達にとっては初日の記事からして既にファッッッッッ!?!?!?ってなってると思いますから、初めての人も知ってる人もとりあえず説明責任を全うしとこうかなと思います。

とりあえず結論だけ先に書いとくと、職場に退職届け叩き込んで、家族や職場からは完全に行方をくらましました。所謂失踪ですね。

なんかもうその結論だけでお腹いっぱいって言うか、何がなんだかってなる人多いと思います。俺だって人にいきなりこんな話されたらビビりますもん。

じゃあなんでそうなったかって話なんですけどね、別に務めてた会社は極めてブラックって訳でもなかったです。精々ちょいブラック味が出て来たなぁって働いて数年で思ったくらい。入った当初はともかく、数年して責任が増えてくるに連れてちょっとずつ「あれ、ここはおかしくねーか?」って思う程度です。多分他のブラック企業に耐えかねて失踪ばっくれキメた方に話したら「なんだその企業まともじゃん!?」って言うと思います。
じゃあ何が私をここまで追い詰めたかというと、どちらかと言えば外圧に近いところがあります。仕事内容よりも人との折り合いがあまりにも悪すぎたってとこですね。
特定とかされると面倒なんでフェイク交えますが、とにかく納品先と現場の人間が高圧的でたまらん業界なわけです。これはもう会社がどう、どこそこの人だからどうとかいう次元じゃないです。何年か勤務してて漏れなくそんな感じだったんで、業界からして気の弱い人間は卒倒するようなとこでした。
私もそんなに気の強い人間ではないのですが、業界に合わせて強気にやってかなきゃいけないとこも多く、場合によっては私が目下の人間に上司と揃って強めに当たった結果そいつが辞めちゃったって事もありました。(まぁその件も原因は?って聞かれるとそいつがほぼ悪いんですけどこれ言い出すとキリないんでやめます)

で、会社の中も外も多少のミスも許さず互いが互いを意味わからんくらい叱責する。妥協も許されずただ上位の定めた納期だけを気にする。正直言って殺伐としてましたね。見かけ昼に仲良く飯食って笑ってるような中でもミスがあれば寛容はないってくらいの修羅が多かったですもん。
で、そんな中でなるべく合わせてたと言っても私は本質的には甘ちゃんよりなので結構人のミスは許して、なるべく取り返せるように調節してたわけです。
はい、普段の仕事に加えてそういうこと頻繁にやってたらパンクしました(笑)
しかも、他の人間の怒りの矛先が変わるんですよ。ミスした本人よりも、それを許しちゃった私の方に。
かくして少なくない頻度で人のミスの尻拭いをしながらそのミスを何故か自分が叱責される状況、そんな状況だと自分もミスをし始めるのでそれで更に倍、精神的に肉体的にクタクタになってきたところに勤続年数が程よく伸びてきたからと増やされる仕事で更に倍、更に更に目下のメーカーや人間も俺が許してることでコイツは多少ミスったり間に合わなくても調節してくれるぞ!って思ってんじゃねーだろーな?ってくらいここ数ヶ月で担当内のミスが増えて、合計で俺の処理能力を遥かに上回る1200万仕事パワーだァー!ってなったわけです。

医者にかかった訳じゃない自己診断ですが、少しパニック障害的な予兆出てた気がします。仕事に出ようとすると動機が激しくなったり、一気に肩が凝って頭痛が出たり、時には吐き気がしたり。
「やばいな」と思ったのは大体今月に入ってからのことでした。

で、一応「仕事やめてえなぁ」とぼちぼち思ってきたので親に相談はしました。「2ヶ月くらい目処に仕事次見つけるからなんとか辞めていい?」って
まぁ確かに次の就職先探すのは辞める前からやるべきとかあったのでしょう。実際カードの返済とかもあるので不安がないでもないのですが、それでも今の貯蓄とか鑑みれば遊ばなきゃ1月2月はとりあえず返済も滞らない。その間になるべくマシな仕事必死に見つければ良いわけで、別にニート期間作ろうとかは思ってなかったのですが、相談した結果は「お前に次の就職先が見つかるわけないから却下」でした。
えぇ〜?ほんとにござるかぁ〜?(謎の自信)
というのはさておいて、正論かも知れないけどその正論にホイホイ頷いてたらこっちが保たねーんだよぉ!相談してるときちょっと涙出たんだぞこっちは!?と思いつつも、家では基本的に良い子な私、まぁ耐えられるだけ耐えつつ仕事の合間に転職先探すのは無駄にゃならんか…と思ってました。それがある意味致命的だったかもしれないです。

そんなこんなで仕事をしながら転職とかの事まで考え始めた私。お分かりでしょうか、解決策を講じるつもりで、実は自分から「転職活動」というタスクを、パンクしきった処理能力の上に無造作に積み上げたのです!
そこからは早かったです。仕事をしていて、不意に頭が真っ白になることが増えました、多分フリーズしたんだと思います。普段徹底していたメモを取る能力が何故か落ちました、多分「メモを取る」というタスクすら受け付けず他の仕事を優先せざるを得なかったんだと思います。
結果として、ミスが増えました。
現場先に怒られ、会社に戻ってまぁ怒られ。
トドメに同じくタスクまみれで死に掛けてた管理職のおっさんが倒れて入院。
それ聞いた瞬間でした。「逃げよう」という声が脳裏に走ったのは。
どう考えても今の時期普通に退職申請しても後任がいないとか、そもそも自分しかやれてなかった分類の仕事をやる人が居なくなるとかで認めてもらえないと思いました。
しかも、それだけの仕事に耐えたところで残業代付かないのです。正確にはボーナスにちょっと色が付けられてましたが、提出してた勤怠時間に比べれば雀の涙、はっきり言って割に合わねーなぁとは普段から思ってた節がありました。

かと言って、退職届叩き付けてはい辞めた!ってやったら何が待ってるかなんて一目瞭然、しかも家族も離職に反対してる上、会社も実家と絶妙に近いので殴り込みすら有り得る…

そこまで考えてから結論を出すまでに大体1週間掛かりましたね。毎日一回は思い詰めすぎてゲロ吐いてたと思います。日曜日に友達と遊びましたが、多分気付かれてなかったと思います。トイレ行くつって最後解散しましたが、ぶっちゃけ帰り道のコンビニのトイレで出たのは大ではなく反吐です。嘘付いてごめんね。万一えづいてるの聞かれたら心配かけるかなって咄嗟に判断したんだ。

というわけで、いよいよ考えた末に私は不名誉なる逃走を決意したわけです。

〜次回へ続く〜